加工食品だらけの給食はイヤ!(8/4学校給食フォーラム報告)

一部に過ぎない添加物

 市内小学校給食は、12校がセンター方式、1校が自校方式です。センター方式では大量調理することで、経費削減にはつながるものの、加工食品を使わざるを得ないのが現状です。学校給食の加工食品について、食の安全を考える会代表の野本健司氏を講師に迎え、添加物や食品表示について伺いました。

学校給食には、ハンバーグ、焼売、餃子、卵焼きなど加工食品が使用されています。例えば、ハンバーグの原材料名は「ハンバーグ」となっており、献立表では詳細は不明です。加工食品は、製造工場が原材料から一貫して製品を作っているとは限らず、半製品を仕入れ製品を作っている場合が多く、その原材料はわかりません。添加物も表示が免除になることもあります。子どもたちが口にするハンバーグは、原材料も添加物もわからないのが海老名市の学校給食の現状です。

大和市は一部センター方式ですが、手作りを基本とし、加工食品を使うときは材料の配合比率を指定することで、添加物を排除しています(表:大和市指定配合割合参照)。

 私たちは、まず知ること、そして調べ、考えることを大切にしています。次のアクションとして、加工食品の配合指定の要望書の提出を予定しています。

自校方式:自校に設置した調理室で、自校の給食を調理する方式。センター方式:複数の学校の給食を一つの調理場で一括調理し、各校へ配送する方式。

 

大和市指定配合割合

ハンバーグ

材料

豚挽肉

玉ねぎ

脱脂粉乳

パン粉

おからパウダー

胡椒

58.5

26.3

2.9

7.3

2.9

1.46

0.6

0.02

 

海老名市給食ハンバーグ

(2015.4提供食)の問い合わせ回答

原材料

食肉(鶏肉、豚肉)、粒状植物性たん白、玉ねぎ、豚脂、食物繊維(難消化性デキストリン)、トマトケチャップ、乾燥マッシュポテト、砂糖、食塩、香辛料、乾燥パン酵母、セルロース、焼成Ca、クエン酸鉄

(原材料の一部に大豆を含む)

 

 

 

講師からのコメント:粒状植物性たん白(粒状大豆たん白)は肉の代用品として増量の目的でよく使用されている食材で不用ではないか。食物繊維、セルロース、焼成Caは栄養強化と思われるが、食材そのものから摂取させるべきではないか。健康補助食品と一緒に食べさせているようなもの。

参加者の声:中身の分からない加工食品は不安。加工食品は配合指定したものを使用するべき。週4回の米飯給食となり、和食中心の献立を歓迎するが牛乳とは合わない。炊飯能力があるのに、週2回分しかセンターで炊飯していないのは何故か。