はりぼて 腐敗議会と記者たちの攻防

JNNドキュメンタリー番組(2017年5月6日(土) 1:25~)について

内容は富山市議会の市議の議員報酬の引き上げに端を発し、記者たちが審議会の在り方を調査、その結果、審議会はわずか2回、内容は非公開。報酬審議会議事録では報酬引き上げ根拠は曖昧。報酬審議会の委員は公募されず、市当局が人選。富山市議会で、市議の議員報酬の引き上げの条例案が、賛成多数で可決された。このご時勢に報酬引き上げとは、あきれた議会だと憤慨したことを思い出した。

それに留まらず、富山市議会の政務活動費不正取得問題発覚、芋づる式に12人辞職(その後1名追加)、補欠選挙が行われた。まさに辞職ドミノ、前代未聞だが氷山の一角に過ぎないのかも知れない。兵庫県議の不正使用で世間を騒がせ、政務活動費について市民の関心は高まり、議会も新たなルールづくりに取り組んだが、でたらめな議会もあったものだ。記者のお手柄と評価したい。

不正の内容は、報告会開催内容の虚偽、領収書改ざん・水増し、カラ出張など、いい加減過ぎるし、チェック機能も働かない。また記者が情報公開請求した内容が、不利益を与える可能性がある先方に流れるなど、今どき考えられない腐敗ぶりに驚いた。その上、市長は「コメントする立場にない」などに留まり、市と議会は車の両輪と例えられることがあるが、まさに両輪共に問題がある。

不正問題の再発防止策として、領収書のインターネット公開や、第三者機関の設置などをとりまとめ、議員報酬引き上げも撤回され一件落着のようだが、まだまだ根深いものがありそうだ。

議員年金制度の復活が取りざたされているが、保身の一言に過ぎない。議員のなすべき役割を再考すべきです。