8/30 「 ヘイトスピーチ根絶への闘い 」学習会に参加して

「ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク事務局」山田貴夫氏の話を聞いた。関東大震災で多くの朝鮮の人々を虐殺した恥ずべき事件から95年経った今も、朝鮮人差別は収まるどころか、一層ひどくなる一方だ。なぜこのようなことが起こっているのか? 川崎の桜本という地域に住む朝鮮の人々に向かって発せられる耳を覆いたくなるような罵詈雑言。「ごみ、うじ虫、ダニ」と呼び、「一匹残らず叩き出してやる」と罵る彼らの背景に何があるのか?

山田さんらは、川崎でのヘイトデモを阻止したり、川崎市議会へ「ヘイトスピーチを根絶するための対策を求める意見書」を国へ提出するよう働きかけたり、コツコツと地道な活動を続けている。国でも「ヘイトスピーチ解消法」という法律ができ、山田さんらは、実効性のある人種差別撤廃条例の制定を求め、意見書を提出した。ヘイトスピーチを組織的に行っているグループだけではなく、日本では、諸外国と比べ、人種、障がい、性別、LGBTなどあらゆる差別に対して偏見が根強くあると言わざるを得ない。日本が平和国家を築くためには、私たち一人一人ができる小さなこと・・民際外交や日本に在住する外国人と共に生きる社会を作ることではないだろうか。それらを暴力で破壊する行為は、決して許してはならない。「ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク」の活動にエールを送り、連帯しよう。(三谷)