支援から共生へ

東日本大震災後、生活クラブ運動グループで毎年開催する「復興支援フォーラム」が今年は9/30に「復興共生フォーラム」として開催され、ズームで参加した。フォーラムの改名は2011年から続けてきた支援が11年経ち、被災地を支援する・されるという関係性を超えて、互いに支え合い、共に生きる関係になってきたことの証でもある。3団体から活動報告があった。

「わかめ」の生産者「岩手県漁業協同組合」は生活クラブとのつながりが復興に力強い支援になったことを話された。一つは石鹸運動だ。合成洗剤を使っていなかったことが海をきれいにしていた。宮古の海岸では真っ黒な津波が人を襲い、息があってもヘドロですぐに窒息死となったが、重茂は最大40.5mの波に襲われたが、青いきれいな海水で息を吹き返すことができたそうだ。そして、きれいな海は直ぐに天然わかめ漁の再開やアワビ漁を可能にした。生活クラブからの寄付により、津波に消えた漁船の代わりに新しく3隻の船を造ることができ、漁業を続けられたとも報告された。翻って、海老名でも石鹸環境を整えていくことは畑へ食へそして命へとつながっていると捉え、公共施設での石鹸使用をさらに推進していきたい。

「福島子ども・こらっせ神奈川」 、「母ちゃんず」は福島原発事故の被曝からいかに子ども達を守り、未来へつなげるかと、福島から神奈川への保養キャンプを続けている。被曝は子や孫まで健康へ影響することは、チェルノブイリ原発事故が証明している。しかし、日本政府は原発回帰政策を打ち出した。地球温暖化対策、ウクライナ戦争によるエネルギー源の確保とは言え、許せるものではない。命の大切さを考えさせられたフォーラムとなった。

福島を忘れない。海老名ネットでは昨年に引き続きひまわりを栽培した。収穫した種を、福島のNPO法人シャロームさんへ郵送し、種からできた「ひまわりせんべい」や「オイル」を味わっている。これからも続けていきたい。