「健康保険証を廃止しないことを求める請願署名」活動と 「国への意見書提案」のその後
政府は、マイナンバーカードの普及が進まないことから保険証の紐づけを行いマイナ保険証を進めようとしましたが、他人の情報が登録されているなど、トラブルが後を絶たない状況となりました。
2024年秋に「健康保険証廃止」を目指す方針を示していたため、急いで進めようとしたことが原因の一つとされています。しかし、マイナンバーカードは、強制ではなく任意とされているので従来の健康保険証の廃止はマイナ保険証への強制に繋がり国民の理解が得られていません。
マイナンバーカードを作れない高齢者、障がい者、作らない人の状況や、介護施設など利用者の保険証を扱う側は、預かる側も預ける側も個人情報なので扱いたくないと本音を漏らしています。
そのため私たちは、8月より従来の保険証の存続を求めて全国保険医団体連合会の「健康保険証を廃止しないことを求める請願署名」活動を行いました。短期間でしたが1カ月半の署名活動を行い300筆の目標に対して268筆の多くの賛同を得ることができました。
尚、海老名市議会の9月議会へ「従来の保険証の存続を求める」国への意見書を提案するよう陳情を行いました。国への意見書は、議会から国へ提出するため議会の賛同が必要です。各会派を回り趣旨や思いを伝えました。しかし、海老名市議会の政進会から提案された意見書は、私たちが望んでいた「従来の保険証の存続を求める」意見書とは全く違う「マイナ保険証への理解促進と従来型健康保険証原則廃止への不安払拭を求める意見書」として賛成多数により可決されました。
意見書には、要望が2項目あり、その一つに「従来型健康保険証の原則廃止への不安が払拭され国民の一定の理解が得られるまでの間、従来型健康保険証の併用も認めること。」が、唯一国民の声に寄り沿っていると感じられました。