認知症サポーター養成講座を開催

海老名市の高齢化率は24.7%(2024年4月)と超高齢社会です。厚労省によれば、85歳以上の4人に1人が認知症になるといわれ、他人事ではなくなりました。そして、独居や高齢者世帯が増えている現状で、「認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らしていくためにはどうしたらよいか?」と、自分事として認知症を捉えるために、地域包括ケア推進課に相談して、7/4に講座を開催しました。

認知症は誰にでも起こる可能性のある脳の病気。脳梗塞や脳出血などによる脳血管性認知症は予防や対策がとりやすいが、アルツハイマー型やレビー小体型は脳の細胞がゆっくり減少し脳の萎縮が起こるので、早期発見が重要です。独居や高齢者世帯では早期発見が難しいと思われます。また、何を食べたか思い出せないのは物忘れで、食べたこと自体を忘れるのは認知症だそうです。両者の違いを知り具体的に認知症を理解することが出来ました。「記憶には残らないが感情は残る」認知症の本人は自分が認知症であることを気づいているので、不安による妄想や自己防衛による行動に表れます。ゆっくりと正面から目線を合わせて「こんにちは、どちらへいかれますか?」と声かけをするなど、回りの人はさりげなく支援することが大事と対応の仕方を理解することが出来ました。それから、家族へ地域包括支援センター・民生委員などへ繋いでいくことも必要です。

生き活きまちづくりレポート128号やホームページに載せたことで問い合わせもあり、ご夫婦など13名の参加でした。認知症とは何かの入口に立てました。地域に認知症理解者が増えることは、認知症本人も家族も住みやすいまちになります。その後7/19の市主催の「ステップアップ講座へ」4人が受講しました。

何よりも認知症予防には刺激有る日常を送り、脳を活性化することが必要とのことです。好奇心旺盛にアクティブシニアになる事だと頷きました。SNSは発達していますが、直接出かけて人と会う事が重要です。益々、公共の移動手段の多様化が望まれます。