利用しやすいコミバス(コミュニティバス)へ

今夏の猛暑に「コミバス上今泉コース始発バス停に屋根とベンチを」の声があがり、利用者の話し合いの場をもちました。「こうなったら利用しやすいな」と思われる点が多々でてきました。「コミバス市民の会」を立ち上げ、アンケートを取り市民の声を市へ届けました。

10月1ヶ月間に聞き取り方式で82名の回答を得ました。多くは70代 41人・80代 34人、利用頻度は週3・4回 25人、週1・2回 26人、回答者の7割は上今泉コース・3割は国分コースに利用でした。元気なシニア世代のおでかけの足となっていることが分かりました。改良点(複数可)は「混雑時間帯に増便する」54人と「始発バス停を風雨や直射日光を防げるようにする」49人が多く、この点を主に、11/21(木)市役所でコミバス市民の会(7人)と市(都市計画課交通政策係2人と福祉政策課1人)と話し合いの場を持ちました。

ドアが締められずに奥へ詰めるように繰り返しアナウンスされるほど混雑し、坂が多く急ブレーキには危険も伴い、次を待つには1時間以上になる事を考え混雑時間帯の増便を提案しました。「増便はできない」と市の回答。大きな課題は働き方改革による運転手不足。バスはあっても動かす人がいないことは頷けます。「定員は28人、それ以上乗車させるかは、運転手の判断に任せている」との回答は事業責任者としてあまりにも無責任では?安全第一を考え、運行の見直しは必要です。

文化会館に向かう広い歩道に上今泉コースの始発バス停があります。屋根のある場所への移設も含めた提案に「数百万円かかり、屋根とベンチは設置できない。」「図書館・福祉会館などの文化ゾーンの見直し、You Bus実証運行を踏まえ、公共交通の全体で長期的な見地で考える。」との回答です。地球温暖化で来夏も猛暑予報、改善できるところは対策をとるべきです。

人とつながる外出の足となっているコミバスです。フレイル予防に、免許証返納の推進にも、市民に寄り添ったコミバス施策が必要です。様々な立場の市民と行政による市民共同で交通政策となるように、公共交通市民会議の設置が望まれます。(西田)