持続可能な介護保険制度へ!!

2024年4月の介護保険制度の改定のより、訪問介護の基本報酬の引き下げとなりました。介護保険制度は改悪されたと言えます。

それにより2024年度の小規模介護事業所の倒産数が172件という取り返しのつかない事態となっています。介護保険料を支払っても介護サービスが受けられない制度になり得る可能性があります。

昨年海老名ネットでは、衆議院、参議院議長宛の全日本民医連による「介護保険制度の抜本改善、介護従事者の処遇改善を求める請願署名活動」に賛同して9月~11月まで署名活動を行い331筆の賛同を得ました。より多くの人に介護保険制度の現状を知ってもらう機会となりました。

介護は当事者だけの問題にとどまらず身内に介護が必要になった場合、介護を担う家族が離職に追い込まれる可能性もあります。2022年1年間で11万人(総務省の令和4年就業構造基本調査)が介護のための離職者となり前年より1万人増えています。そのためにも、介護保険制度の充実は欠かせません。

先ず介護職の労働対価が低すぎます。訪問介護者は、相手を尊重し心身の状態を把握して適切に必要なサービスを提供しています。報酬が全産業より7万円近く差があり労働対価に見合った報酬に見直すことが急務です。やりがいのある報酬は新たな人材に繋がります。超高齢社会にある日本は介護保険のサービスが無くては、老後の生活は成り立ちません。高齢者が健康で暮らすには利用しやすい金額とサービスが不可欠です。

そのためには社会保障費を大幅に増やすことが必要であり、国費の負担を増やすことが欠かせません。

介護する人、受ける人が共に大切にされる持続可能な介護保険制度を求めて声を上げていきましょう。 (斉藤)