海から見る横浜ノースドック

7月31日(水)、神奈川ネットワーク運動のピースリングツアー番外編、「海から見る横浜ノースドック」に参加しました。横浜ノースドックは敗戦後、米軍に接収されそのまま現在まで米軍基地になっています。

象の鼻パークから周遊船でノースドックに向かい、在日米軍の動向を追う市民団体「リムピース」の星野潔さんのお話しを聞きながら現地の様子を見ました。そこはみなとみらい地区の正面に位置しています。朝鮮戦争、ベトナム戦争時には、物資や車両を戦地に送る積出港としてフル稼動していた事、そしてベトナム戦争時には、相模補給廠で修理された戦車を再びベトナムの戦場に送るためにも使われたという歴史もあります。

ノースドックの機能は有事の拠点、海軍特殊任務船の拠点(この日はノースドック岸壁に音響測定艦2隻が横付けされていました)、陸軍事前配備貯蔵の拠点、米軍ヘリの訓練や発着場所、米軍オスプレイ搬入の拠点、横須賀海軍基地の補完機能、米陸軍揚陸艇部隊配備、日米2プラス2合意など様々で複雑な機能を持っているという事です。

そして日本の陸上自衛隊による揚陸艇にかかわる基本操作の習得訓練も行われている事も知りました。下船し、大さん橋に移動してノースドックを見ましたが、これまで観光で訪れていた時とまるで違った景色のように感じました。多くの人が集うみなとみらいの目の前、しかし住民の手の届かない所で戦争への準備が着々と行われている現実に不安を覚えます。(高林)

  音響測定艦