2018 脱原発1日セミナー 日本の原発政策を問う トーク 鎌仲ひとみ 

 

市川房枝記念会 女性と政治センターの主催による

2018脱原発セミナー 日本の原発政策を問う に参加して

午後の部:ドキュメンタリー映画「小さき声のカノン」の上映があり、その後鎌仲ひとみさんのトーク「被ばくを軽視してはいけない」を聞きました。

鎌仲さんはイラクで取材し、湾岸戦争後子供たちのがんや白血病が多発(普通子供はガンにはならない)、兵器として使われ爆発した劣化ウラン弾は粒子となって空中へ拡散し呼吸で吸い込まれ局所的な内部被ばくを起こすという衝撃的な話から始まりました。福島原発事故は、大気中だけで広島原爆の168発分の放射性物質の量だという事。大気中に放出した放射性物質は福島だけでなく広範囲に国土を汚染し、今でも毎日1000万ベクレル放出しているという。空間線量だけでなく土壌汚染地図の作成は不可欠である。チェルノブイリ原発事故のベラルーシと日本の被ばく対策の比較を見ると大きな違いが有る。例えば、ベラルーシは被災者の健康診断は170万人、日本は福島県の子どもの甲状腺検査のみ、子供の保養はベラルーシでは国営のサナトリウムを建設し年一回約一月滞在、日本は民間ボランティアのみ等、日本の政府は何もしてくれないに等しいもので、ほとんどの健康被害が被ばくと関連付けられることはないのです。(小児甲状腺ガンが199人、手術をした74%がすでに転移しているにもかかわらず。)今後免疫機能低下、感染症、貧血、先天性異常の増加など様々な影響が出てくることが懸念される。福島に住み続けるなら子供たちに保養が必要であり福島に限定しない健康調査が必要、汚染の実態を把握すること、等々提起されました。鎌仲さん自身も被ばくされ体調がよくないにもかかわらず、精力的に話される言葉に圧倒される思いでした。そして多くの事実を知ることが必要だと思いました。原発再稼働をしてはならない!と強く訴えます。(海老名ネット 高林)