気候変動対策は、待ったなし‼

平田仁子さん(気候ネットワーク・国際ディレクターCANJapan代表)の気候変動の学習会を聞きました。

1975年から徐々に始まった地球温暖化は、温室効果ガス(二酸化炭素(CO2))の増加が原因で気候変動が起き異常気象につながっています。熱波による森林火災をはじめ、記録的猛暑・大型台風・集中豪雨など異常気象による自然災害が世界中で起き危機的な問題となっています。

パリ協定(2020年以降の気候変動に関する国際的枠組み)では、世界平均気温の上昇を産業革命以前と比べ1.5℃に抑える努力目標とCO2排出量を2050年実質ゼロ目標としています。気温は、既に1℃上昇しており1.5℃(残り0.5℃)上昇するとサンゴ礁が絶滅し、沿岸域に洪水が起きるとされ、更に気候変動が激しく自然災害が多発することが予測されています。その状況を抑えるには、2030年までのここ10年間の行動が鍵になるとされ各国のCO2対策が急務です。

特にCO2の発生に一番大きな影響は、発電によるもので石炭火力発電はその最たるものです。日本は、先進国で唯一石炭火力発電を推進し続けているため世界から非難を浴びています。世界では、既にCO2を出さない再生可能エネルギー(風力・太陽光・地熱・バイオマスなど)に移行を進めています。

日本は、菅政権になりやっと「2050年CO2ゼロ宣言」をしましたが、未だ原発は再稼働を進め石炭火力発電は、高効率の発電所建設また計画中という驚くべき状況です。これからは、CO2ゼロの安価で安全な再生可能エネルギーへの転換が急務です。脱原発・脱石炭火力発電による「脱炭素社会」の実効性ある議論を早急に進め一刻も早い対策が必要です。

既に160市町村が、「2050年CO2ゼロ宣言」を行っています。海老名市でも提案していきたいと思います。自治体もゴミの減量化や再生可能エネルギーの地産地消などを模索することが必要です。また私達も出来ることを共有し実行していくことが大切です。次の世代に持続可能な安定した気候と社会を残していくためには、CO2削減の対策は、待ったなしです。